「最短距離でエレキギターが上達する唯一の方法」の感想レビュー│実際に購入してみました!
■「最短距離でエレキギターが上達する唯一の方法」の感想!
すでに知っている方もいると思いますが、「最短距離で上達する唯一の方法」というギター教材がありますが、私もちょっと気になっていたので実際に購入してみました。
「最短距離でエレキギターが上達する唯一の方法」は、実際にギター講師をされている”倉崎 勉さん”という方が
ギター上達のノウハウをわかりやすくまとめたものです。
教材の中身は、PDFと演奏動画(倉崎勉さんの演奏動画)によって解説されています。
ちなみにPDFの目次はこんな感じです。
途中途中に、文章では伝わりにくい部分については、
以下のような動画に飛ぶリンクがあり、動画にて解説されています。
一応私も素人ながらダラダラと15年位ギターを弾いてますので、
ギター上達についてのツボはある程度知っています。
こちらの「最短距離でエレキギターが上達する唯一の方法」のなかで語られているノウハウについては、
すでに知っていることや実践していることはかなりありました。
特に1章から4章までは、共感できる部分もあり、自分の考え方とも似ています。
細かい部分で個人的な弾き方の違いはありますが、かなり正当派なノウハウ、いわゆる王道だと感じます。
第5章(ダイアトニックスケールの習得法)については、指板(ポジション)の各共通点から導き出す覚え方ということで、
ギターの指板(○弦の○フレット)に何の音(ドレミファソラシド)が配置されてるのか、
まだよくわからない人にとっては、タメになる一番簡単な覚え方といえます。
指版の記憶法については、実際に弾きながら指が覚えていく練習以外で”頭で理解しておきたい部分(方法)”では、
これ以外は特にいらないかなと個人的に思います。
ドレミファソラシドを覚えることに特化した部分ではここの完成度は高いです。
すでにドレミファソラシドを様々なポジションで弾ける人はすでに理論的に考えたことがなくても感覚的に知っていると思います。
教則本などでは、当たり前すぎるのか、あまりこの部分に特化して語られているのは見たことないです。
■第6章からは、ドレミファソラシドをクラシック曲(カノンなど)などを用い、
実際に弾いてみる練習法になります。
上手く弾くために手助けする弾き方やコツというものも紹介されていますが、
ここからは、実践になりますので残念ながら自分で練習しないことには、上手くならないので、
どれだけ飽きずに体に染みこむまで練習できるかで、
これ以降のギターが上達するスピードは変わってくると思います。
■第7章〜第8章は、運指エクササイズとコード(ローコードトバレーコード(F))の弾き方・抑え方(ポイント・注意点)が解説されていますが、こちらも王道的なノウハウです。すでにFを抑えられる方は、感覚的に体に馴染んでいることでしょう。
■第9章は、ギターテクニックの基本奏法が動画付きで紹介されています。ブリッジミュートやオルタネイトピッキングをはじめ、プリング、様々なチョーキングパターン、ビブラート、ハーモニクス、タッピング、スウィープなどなど(全30個位すべて動画付きです)。この部分は、はじめてギターテクニックに触れる方には、それぞれ動画がありますので、ひとつひとつ覚えていけるので、わかりやすい内容です。
■第10章からは、アドリブについての話で弾くポジションや音階(ペンタトニックスケール)など理論的な解説があり、実際のアドリブ演奏の動画もついてますが、個人的にはこちらのアドリブ演奏動画は???と思うところもあり、アドリブへの取っ掛かりとしては良いですが、本格的なもっと細かい部分でのアドリブ演奏の習得には向かないように思います。
特典として、ギター各部の名称やキーについてや、五線譜、タブ譜の読み方、簡単にできる作曲法も語られていますが、こちらは市販の教則本などでも読むことができる内容です。まだ教則本などをもっていない人は、この特典を使えば最低限の抑えるポイントは理解できるかと思います。
一応「最短距離で上達する唯一の方法」のギター教材については以上の内容になっていましたが、倉崎 勉さんのサイト内のQ&Aのところでも「上級者には必要ありません」と書いてありますが、私も同意見でこちらは主に初心者向けのギター教材といえます。
中級者については微妙です。すでに、当サイト(ギターソロに酔いしれて)で紹介している超絶テクニック系のギタリストのコピー(速弾き)に挑戦をされている方には、あまり必要のないものかもしれません。
ということでこのギター教材を購入して個人的に一番効果がありそうな人を挙げると、
1.これからエレキギターを始める方
2.ギター歴1〜2年位ですでに何度もギターに挫折してしまっている
3.Fコード(バレーコード)が上手く抑えられない
4.基本のローコード(CGDなど)のコードチャンジが上手くいかない、
5.ギターソロ(シングルノート、単音のソロの運指使い)に挑戦してみたい
6.ギターのドレミファソラシドの配置を覚えたい
ちょっと細かいですが、以上の方が対象といえます。ロックギタースタイルを学ぶというよりかは、エレキの基本奏法を知るといった内容に近いですね。※私の個人の意見なので参考までに。
またすべてのギター教材に言えることですが、理論的(ノウハウ)に納得できても、結局それなりに自分で練習しないと、自分のモノ(再現出来るよう)にならないという面がありますので、その辺は覚悟して購入しましょう。
個人的にギター教材、ギター教則ビデオ、ライブビデオの正しい使い方は、同じようなギターレベルの友達と一緒にビデオを見ながら「あ〜でもないこ〜でもない」と毒舌を吐きながら、覚えていくのが、練習と言う感じがせず、楽しく覚えられます。
ギターの全体像が見えない初心者の時は、弾けないストレス(何もできないストレス)が思っている以上に多く、ギター練習とだけ対峙してしまうとほぼ苦痛しかないので、一番楽しくないこの時期は、仲の良い友達などを巻き込んでリラックスしながら弾くのがおすすめです。
特に中学生、高校生位なら周りに一人くらいは、ギターを弾いている奴がいると思いますので、ギターを持って友達の家に乗り込んでみましょう。